今回のモスバーガー「ベトナムカゾク」炎上に思う事

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発端

発端

同調するポスト多数。しかし私が思うのは、地元のモスでのベトナム人店員さんの言語力。
友人とドライブスルーに行った時、二人分の注文で数も少し多く、正直「伝わるかな……?」と不安になったのも本当のところ。ただ実際に返ってきたのは日本語ペラペラな返答(外国人特有の訛りっぽさはある)。

その後帰宅して食べたものはちゃんといつも通りの商品だったし、会計の時に店内を眺めていても当然散らかった様子もなくいつもの清潔さ。もちろん日本人の店員もいる。

しかし、そうした実際の店舗の様子とネット民の想像では隔離があった。それはなぜなのか。

実際に店に行ってない、というのはもちろんの事、問題はもっと手前にあった。

昨今の外国人犯罪への不安からの炎上

ここ数年で急に耳にするようになった、相次ぐ外国人による犯罪。
犯罪の内容は様々で、犯人の国籍も様々ではあるがよく報道されているのが中国人やベトナム人、クルド人。
実際のところはどうなのかと思って調べてみたら、警察庁による統計が出ていたので引用。
一つ目の画像が直接人に危害を加える重要犯罪、二つ目の画像が盗難などの重要窃盗犯の国籍別検挙数。

犯罪統計 / 令和7年1~12月犯罪統計【確定値】 (警察庁)(重要犯罪)
犯罪統計 / 令和7年1~12月犯罪統計【確定値】 (警察庁)(重要窃盗犯)

見ての通り、ほとんどの犯罪においてベトナム人が最も多い。これに関してはよその記事で因果関係を追っているものがあったのでURLを貼っておく。(外国人の犯罪率は本当に高いのか?国別、在留資格別に徹底検証!

個人的に、こうした犯罪を増長する一因となっているのが「外国人労働者」を推進する移民政策だと思っていて、それが今回のモスバーガー炎上の理由にも絡んでいる。

モスバーガーの「ベトナムカゾク」と、それを紹介したYahoo!記事がXで引用され、その中身を読んでない人達が想像を膨らませた結果として炎上した。

参考リンク

ベトナムカゾク(「ベトナムカゾク」の皆さんが活躍中)(モスバーガー公式)

ベトナムカゾクの仕組みはこうなっている。

① ベトナム国立ダナン観光かんこう短期大学で約1年間、日本語と外食スキルを学ぶ

② ベトナムで特定技能1号の試験を受験し、合格

③ 来日してモスバーガーの直営店に正社員として配属

④ 経験を積み、特定技能2号の試験に挑戦

⑤ 2号を取得すれば副店長→店長へ昇格できる

モスバーガーはなぜベトナム人を店長にするのか?安い労働力ではなかった

「狙いは日本国内での人材不足解消とアジアに進出する際の幹部候補生育成です。ですが、ベトナムの皆さんを単なる労働力とは捉えていなくて、仲間として一緒に働いて成長していく『家族』として迎え入れようと、『ベトナムカゾク』という名称にしました」

日本の飲食店で店長を目指す──。「特定技能2号」でキャリアアップ目指すベトナム人青年 支援する企業の狙いとは

実際にどんな理由でモスが糾弾されたのかと、その本当のところはどうなのかを見ていく。

反応と実態

まず、今回の炎上内容を改めて。

モスバーガーがベトナム人を将来の店長候補として育てている(ベトナムカゾク)。

ここから色んな想像が爆発していった。

順不同で取り上げる。

技能実習生(外国人労働者)を受け入れることによる補助金目当て

もう常識となったこちらの補助金。(人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)
実際、本当にこの補助金が目当ての企業は結構あるようで、技能実習生が日本で働く上での十分な対応がされていない事があるらしい。その結果として技能実習生が失踪してしまい、失踪者が犯罪を犯すという負のループとなっている。

「企業の対応だけで失踪するの? 最初っから日本に潜り込むために技能実習生になったのでは?」と穿った意見もある。
技能実習生が失踪する原因ははっきりしており、それを解決するための動きも進んでいる模様。(技能実習生が失踪する理由とは?企業側のペナルティや予防対策を解説

国内の色んなところで見かけるインドカレー屋のネパール人(インドカレーなのにネパール人?)に関しても同じ事が言える問題として、最初っから騙すつもりの悪質ブローカーという存在もある。(技能実習生の送り出し側6割が個人仲介、高額仲介料要求の「ブローカー」も…厚労省が初の実態調査

要するに、技能実習生が失踪して不法滞在者になり犯罪を犯す、というのは外国人側よりも、補助金に目が眩んだ悪質な企業側が原因である事が多い。のだろう。

ではモスバーガーはどうか?
そのアンサーがこちら↓

「たとえば、日本の労働者が低賃金で働く外国人労働者から仕事を奪われているという見方がありますが、全くの見当違いです。単純に考えて日本語が話せる日本人のほうがいいに決まっていますから。補助金がもらえるというのも間違っています。企業がお金と労力を負担してわざわざ外国から働き手を呼んでいるというのが実際です

日本の飲食店で店長を目指す──。「特定技能2号」でキャリアアップ目指すベトナム人青年 支援する企業の狙いとは

この発言をしているのはベトナムで日本に向けた人材の送り出し機関を運営している「つばき人材育成有限会社」の五百部敏行さん。モスバーガーの人じゃないけど、モスバーガーとベトナムを繋いでる人だから、「お金と労力を負担」しているのはモスバーガーとわかる。

日本語能力に不安

正直、これは日本人なら誰でも思う事。私も外国人と接する必要がある時に必ずこれ思う。

X上ではたどたどしいカタコトの外国人店員さん、というワードをたまにみかける。
業務だけでなく言語に関しても練度があるのは当然であり、母国語以外の勉強を始めていきなりペラペラ話せる人なんていない。その人が働き始めて何年経つのか。そうした当たり前の事を失念して目の前の結果だけで判断するのは非常に恥ずかしい。

飲食店に限った話ではなく、「研修中」というカードを名札と一緒に付けている人をみかけるが、それが日本人にしても外国人にしても「初心者」なら付けるものだ。
モスバーガーのこのベトナムカゾクでは先述した通り、

① ベトナム国立ダナン観光かんこう短期大学で約1年間、日本語と外食スキルを学ぶ
② ベトナムで特定技能1号の試験を受験し、合格

というステップを踏んでいる。それでも日本で働くには十分……とは正直、思えない。だって難しいじゃん方言とかあるし。
事実、次の引用でもある通り来日してからも日本語に苦労する事はあるようだ。

ただ一つ言えるのは、モスバーガーのベトナムカゾクにおいては、そうした問題をよその企業よりもまともに真っ当に解決しようとしている、ということ。

研修日数は約50日で、日本の会社で働くマナーをはじめ、衛生管理、調理などを学んでいく。日本語教育も重視していて、毎日、研修の振り返りを1000字程度の日本語でまとめるレポート作成も義務づけられている。 「日本語での会話・読み書きがとても重要ですから。毎日研修に6時間、レポート作成に2時間。それだけ日本語で作文をするのは大変なので、泣きながら書いている人もいます」(川越さん)

日本の飲食店で店長を目指す──。「特定技能2号」でキャリアアップ目指すベトナム人青年 支援する企業の狙いとは

日本人より低賃金で雇うせいで日本人の給料が上がらない

これも深刻な社会問題。これに関しては絶対にある。だから私も移民政策に反対してる。その理由の一つ。

日本人の給料を上げるより、安い外国人を雇って企業だけが得したい。という流れができつつある。というかできてる。全体がそうじゃないのは知ってるし、日本人の給料を上げたくても上げられないから泣く泣く外国人を安く雇ってる、という企業もあるのだろう。

これに関しては単純に、モスバーガーは全くの濡れ衣だった。

Q2. モスバーガーのベトナム人の給料は安いのですか?

日本人正社員と同水準の給与・家賃補助・福利厚生で雇用されています。モスフードサービスの公式発表で明記されています。

モスバーガーはなぜベトナム人を店長にするのか?安い労働力ではなかった

ただ、一方で次のような意見もある。

「外国人を同じ給料で雇っても、日本仕様の労働、生活を教えるコストがかかるんだから、外国人にかける全てのコストで日本人の給料を上げればいいじゃん。そうすれば人不足にならないでしょ」

これに関しては個人的に、一理あるけど、人不足の解決にはならないと思ってる。
モスが給料を上げました。だからうちで働いてください。って言われたら貴方は働くの? 俺は働かない。
貴方自身じゃなくてもいい。周りの人にいますか? モスが給料を上げたから今の仕事より給料よくなるって言われて、じゃあモスに転職するわ! って人。いる?
ただでさえ飲食店なんて不人気筆頭な上、今回槍玉に挙げられてるのは店長候補。中間管理職、責任のある職位を忌避する流れが続いてる日本で、今の仕事を蹴って飲食店店長候補に立候補する人ってどのくらいいるのか。いないとは言ってない。でもそんなにいるか?

給料を上げれば人不足は解決する。それは事実ではあるけど、それだけで解決するほど人不足って簡単な話じゃないと思う。モスのこの動きを責める材料にはならないと思うな。

ベトナムの衛生観念が不安

まぁわかる。
本当かどうかはわからないけど、Xでも外国人の衛生観念の酷さを目撃した話がある。

地面に直接皿を置いて食事をしている、カウンターの中で物を触った手で直接食品を触る、といった話はまだしも、どこかの弁当を作る工場では床に落ちた食べ物を拾ってそのまま容器に入れた、など。

こうした話を耳にしたり、あるいは直接目撃したりして嫌になっていくのだろう。

で、モスバーガーについては

チャンさんは「日本とベトナムでは衛生観念が違います。お店で働いていて、殺菌のルールが細かくて覚えるのに大変でした」という。一方で、建設現場ではなかったやりがいも感じている。

「お客さんが笑顔で『ごちそうさま』『おいしかったよ』と言って帰られること。建設現場ではお客さんと接することがなかったので、この仕事を選んで良かった」

日本の飲食店で店長を目指す──。「特定技能2号」でキャリアアップ目指すベトナム人青年 支援する企業の狙いとは

――とある通り、飲食店として教えるべき事を当然のように教えていて、それで苦労した事をベトナム人本人が告白している。

ここで返ってくる反論としては、やはり数十年後の事だろう。日本人と混じって働いている時はちゃんとしてても、ベトナム人が店長になってベトナム人だけのモスになったら母国と同じ感覚で仕事するんじゃないか? と。

個人的に、それこそ私達が気にする事ではないと思っている。未来への無責任、ではなく、店の事は店でやるのが当たり前で、モスがしっかり指導、管理をすればいい話。

あるいはそれでも、「真面目に働いてるベトナム人もいるかもしれないけど、必ず不衛生なベトナム人店員だっているはずだ」と言って嫌がる人もいるかもしれない。
ところで昔バイトテロってあったよね? 食品を保存する冷蔵庫の中に身体ごと入ったり食べ物で遊んだり、食材を調理する場所に寝転がったり。
あれってやったのは日本人なわけだけど、「真面目に働いてる日本人もいるかもしれないけど、必ず不衛生な日本人店員だっているはずだ」ってなるのかな? 同じ理屈で言ったらその人は既にどこにも外食行けないと思うけど。

という話は極端だとして。この問題に関しては国籍って正直関係無いと思うので、店の教育がしっかりしてると信用するしかない。

ここだけの話、昔飲食店でバイトした経験があるんだけど、やっぱり衛生観念については口を酸っぱくして言われる。でも日本人の中にもやっぱりいるよ。衛生観念が人より無くて、適当な奴って。

ベトナム人(外国人)の犯罪率

大本命。ぶっちゃけ皆これを気にしてる。私も気にしてる。

最初に話した通り、日本における外国人犯罪の中で最も割合を占めている国籍はベトナム。
警察庁のデータだけでなく、以前テレビの報道ではベトナム人だけでも技能実習生の失踪者は7万人を超えているという話もあった。それが本当かどうかはわからないけど。

じゃあその犯罪を犯す外国人とは、技能実習生として真面目に働いてる人間なのか、というとほとんどが違う。らしい。犯罪を犯す外国人のほとんどは、技能実習生として日本に来た後で失踪した人達。ほとんど、と言ってる通り、中には働きながら凶悪犯罪に手を染める者もいる。それが↓

佐賀県伊万里市の母娘強盗殺人事件で、佐賀県警に逮捕されたベトナム人の男(24)は現役の技能実習生だった。

ベトナム技能実習生の逃亡5500人で国別最多 不法滞在で一部は犯罪に手を染める悪循環

引用した記事の中に書いてある通り、技能実習生が将来の犯罪者となるのはちゃんと理由がある。ベトナム人だから、外国人だから、と言いたくなる気持ちは正直わかるけど、その背景をちゃんと見ないといけない。

特に問題なのは、日本に来て普通に働けると思ったら違った……騙された場合であり、そうした人が失踪して不法滞在者となり、犯罪で生きていくしかなくなる事だ。
転職してまともなとこで働けばいいじゃん、とはいかないのが想像付く。日本語が不自由なのが前提だろうし、そもそも今の法律では技能実習生は転職ができない。(育成就労制度に移行すると可能↓)

Q11 育成就労制度は、技能実習制度と何が違いますか?

A  技能実習制度が我が国での技能等の修得等を通じた人材育成により国際貢献を行うことを目的とする制度であるのに対し、育成就労制度は、我が国の人手不足分野における人材育成と人材確保を目的とする制度であり、制度の目的が異なります。
 このような制度目的の違いを踏まえ、育成就労制度では、外国人を労働者としてより適切に権利保護するという観点から、技能実習制度では認められなかった外国人本人の意向による転籍を一定の条件の下で認めることなどを定めています。
 受入れ対象分野を特定産業分野(生産性向上や国内人材確保を行ってもなお外国人の受入れが必要な分野)のうち就労を通じて技能を修得させることが相当なものに限り、原則3年間の就労を通じた人材育成によって特定技能1号の技能水準の人材を育成することを目指すこととしています。

育成就労制度Q&A

技能実習生として働いてる人間の犯罪を防ぐのは、働いてる日本人の犯罪を防ぐのとイコールなので、それを防止するなら鎖国するしかない。
でも失踪した外国人の犯罪は、失踪するような環境を無くす事で防ぐことができる。全ての企業でいきなりやれって言っても、犯罪上等で経営してるゴミ企業なんて腐るほどあるだろうし難しいだろうけど、今回の焦点はあくまでもモスバーガー。

外国人犯罪のほとんどが不法滞在者。その割合が最も多いのがベトナム人。そのベトナム人を店長候補にするのはどうなのか。
このロジックが途中から間違っているのがわかると思う。外国人犯罪のほとんどが不法滞在者であり、つまりはそれを増やすような企業が問題となるのだ。
モスバーガーがこうした悪徳企業であるのか、と言えば、答えは明白だと思う。

外国人を在留資格で「管理」することに集中しすぎて、語学の習得、子どもの就学など、彼らが日本で生活していくための生活の基盤が疎かになっている、と鳥井さんは考えている。

「日本にいる外国人労働者の方たちは国連の定義によると『移民』です。日本に移民はすでにいるのに、まるでその人たちがいないかのように扱ってきたのが日本政府です。移民政策を正面から議論すべきときが来ています

日本の飲食店で店長を目指す──。「特定技能2号」でキャリアアップ目指すベトナム人青年 支援する企業の狙いとは

引用の発言は、特定非営利活動法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」共同代表理事で、日本に在住する外国人の支援を行う鳥井一平さんのもの。

自民党の移民政策に反対の人に聞きたい。この鳥井さんの発言は、私達と対立するものなのか?

外国人犯罪を減らすために必要なのは、現実離れした「外国人労働者0」よりも、原因を見据えた「現制度の悪用の改善」だと思う。
きれいごとだと思った? まぁ否定はできんな。私も貴方達と一緒で、この問題に対して何も取り組んでないからね。

でも、それを取り組んでるのがモスバーガーだと思うよ。

あ。でもモスバーガーの技能実習生から失踪者が出たかどうかはわからない。失踪者を出さないのが外国人犯罪防止になるんだから、当然モスバーガーは出してないと思うけど。炎上する要素があるとしたらこの部分だけでしょ。

総論

モスバーガーの「ベトナムカゾク」は、

・現在の外国人犯罪と繋がらないし、
・補助金目当てでもないし、
・日本人と同じ給料で雇ってるし、
・衛生観念の教育もしっかりやっているし、
・そもそも日本に来る前から日本語の勉強をしてる

なので、今回モスバーガーを脊髄反射で攻撃してる人達は

・何も調べずに批判できそうな的に批判してるだけ、か
・「黒人というだけで差別する白人」と同じ人間性、か
・感情が強すぎて思考が働いてない

だから、

「正義の立場から悪を糾弾してるつもりだけど、実は自分が悪だった」

という人達。

恥ずかしいよ。

モスバーガーが使ってる食材の産地

これについても炎上? してるけど、ベトナムカゾクとは全然関係ない話なので軽く。

私は米は日本米じゃないとヤなので「すき家」に通ってる。

食材の産地については宗教と同じだと思ってるので、これに関してはそれぞれが好きにすればいい、と思いました。店に文句言う話じゃないよ。Vtuberの配信内容が気に入らないから助言風文句言ってる厄介勢と一緒じゃん。

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